Linuxのエポック秒の操作と変換

31 May 202418 June 2024 user

エポック秒（Unixタイムとも呼ばれる）は、1970年1月1日午前0時0分0秒（UTC）からの経過秒数をカウントするシステムです。Linux環境でのエポックタイムの概念と、実際の操作方法を詳しく解説します。日常的な作業やスクリプト作成に役立つでしょう。

エポック秒とは？

エポック秒は、コンピュータが時間を扱うためのシンプルで効果的な方法です。タイムゾーンや夏時間の調整といった複雑さを排除した、一意な時間表現を提供します。そのため、ログの記録やタスクのスケジューリングなど、多くのコンピュータ操作に適しています。これをマスターしておくと、普段の時間管理能力にも役立ち、ビーベットをプレイするときの時間の制御や管理にも活かすことができます。

エポック秒の表示

現在のエポック秒を表示するには、以下のコマンドを使用します。

date +%s

このコマンドは、現在の時刻をエポック形式で表示します。例えば、1618921342のような数値が表示されます。

エポック秒を人間が読みやすい形式に変換

エポック秒を読みやすい形式に変換するには、次のコマンドを使用します。
date -d @1618921342

ここで、1618921342を変換したいエポック秒の値に置き換えます。このコマンドは、Thu Apr 20 10:12:22 UTC 2021のような形式で表示します。

システム時間の設定

管理者権限が必要ですが、システムの時間をエポック秒で設定することも可能です。次のコマンドを使用します。

sudo date +%s -s @1618921342

このコマンドで、システムの時刻を指定したエポック秒に設定できます。日常的にはあまり使用しませんが、知っておくと便利です。

エポック秒の利点

エポック秒は、コンピュータシステムの時間管理と同期において基本的な役割を果たしています。スクリプト作成やデバッグ、各種プログラミングAPIの操作など、多くの場面でその知識が役立ちます。

エポック秒の変換例

エポック秒を人間が読みやすい日付に変換

例えば、1618921342というエポック秒がログファイルにあった場合、次のコマンドで変換できます。

date -d @1618921342

出力は以下のようになります。

Thu Apr 20 10:12:22 UTC 2021

読みやすい日付をエポック秒に変換

逆に、人間が読みやすい日付をエポック秒に変換する場合は、次のコマンドを使用します。

date -d “2021-04-20 10:12:22 UTC” +%s

このコマンドは、指定した日付と時刻をエポック秒に変換します。出力は以下のようになります。

1618921342

タイムゾーンの扱い

エポック秒は常にUTCで表現されるため、その普遍性が魅力です。しかし、特定のタイムゾーンでの日付に変換する必要がある場合もあります。例えば、1618921342を日本標準時（JST）に変換するには、次のようにします。

TZ=Asia/Tokyo date -d @1618921342