Linuxベースのシステム

Linuxコマンド一覧|初心者がまず覚えたい基本コマンドと使い方

Linuxを使い始めると、ターミナルでのコマンド操作は避けて通れません。最初は難しく感じても、よく使うコマンドは実はそれほど多くありません。この記事では、Linuxの基本コマンドを用途別に一覧で紹介し、使い方の例と覚えておきたいポイントをまとめます。

sudoのプロンプトが表示されたターミナル
ターミナルでのコマンド操作(写真はイメージ) 写真:Gabriel Heinzer / Unsplash

Linuxコマンドの基本

Linuxのコマンドは、ターミナル(端末)に文字で入力して実行します。基本の形は次のとおりです。

コマンド名 [オプション] [引数]

例えば ls -l /home なら、ls がコマンド名、-l がオプション、/home が引数です。オプションはコマンドの動きを変える指定、引数は操作の対象となるファイルやディレクトリを表します。

ファイル・ディレクトリ操作のコマンド

コマンド 内容 例
pwd 現在いるディレクトリを表示 pwd
ls ファイルやディレクトリの一覧を表示 ls -la
cd ディレクトリを移動 cd /var/log
mkdir ディレクトリを作成 mkdir -p work/test
touch 空のファイルを作成(更新日時の変更) touch memo.txt
cp ファイルをコピー cp a.txt b.txt
mv ファイルの移動・名前の変更 mv old.txt new.txt
rm ファイルを削除 rm memo.txt

rm で削除したファイルは、通常ごみ箱に入らず元に戻せません。特に rm -r(ディレクトリごと削除)を使うときは、対象をよく確認してから実行しましょう。

ファイルの中身を見るコマンド

コマンド 内容 例
cat ファイルの内容を表示 cat config.txt
less 長いファイルをページ単位で表示 less /var/log/syslog
head ファイルの先頭を表示 head -n 20 file.txt
tail ファイルの末尾を表示 tail -f app.log

tail -f を使うと、ログファイルに追記される内容をリアルタイムで確認できます。サーバーのトラブル対応でよく使われる便利な使い方です。

画面に表示された緑色のコード
よく使うコマンドから覚えよう(写真はイメージ) 写真:Jake Walker / Unsplash

検索に使うコマンド

コマンド 内容 例
grep ファイルの中から文字列を検索 grep -n "error" app.log
find 条件に合うファイルを探す find /home -name "*.txt"

権限・ユーザーに関するコマンド

コマンド 内容 例
chmod ファイルの権限を変更 chmod 644 index.html
chown ファイルの所有者を変更 chown user:group file.txt
sudo 管理者権限でコマンドを実行 sudo apt update
whoami 現在のユーザー名を表示 whoami

chmod の数字は、所有者・グループ・その他のユーザーの権限を表します。読み取りが4、書き込みが2、実行が1で、例えば644は「所有者は読み書き、その他は読み取りのみ」を意味します。

システムの状態を確認するコマンド

コマンド 内容 例
ps 実行中のプロセスを表示 ps aux
top CPUやメモリの使用状況をリアルタイム表示 top
df ディスクの空き容量を表示 df -h
du ディレクトリの使用容量を表示 du -sh /var/log
free メモリの使用状況を表示 free -h
起動中のノートパソコン
manコマンドで使い方を調べられる(写真はイメージ) 写真:Luca Bravo / Unsplash

覚えておきたい便利なテクニック

  • Tabキーで補完:コマンド名やファイル名の途中でTabキーを押すと、自動で補完されます。入力ミスも減らせます。
  • 履歴を使う:上矢印キーで過去のコマンドを呼び出せます。history で一覧も確認できます。
  • パイプ(|)でつなぐ:コマンドの出力を次のコマンドに渡せます。例えば ps aux | grep nginx で、特定のプロセスだけを表示できます。
  • manで調べる:man ls のように入力すると、コマンドの説明書(マニュアル)が表示されます。

Linuxの全体像はLinuxの特徴の記事で、自宅でサーバーを作る方法はホームサーバーの記事で紹介しています。

よくある質問

コマンドはすべて覚える必要がありますか?

すべてを覚える必要はありません。まずは移動、一覧表示、コピー、削除、ファイルの表示といった基本のコマンドから覚え、必要に応じて調べながら使うのが現実的です。

Ubuntuとそれ以外のLinuxでコマンドは違いますか?

この記事で紹介した基本コマンドは、多くのLinuxディストリビューションで共通して使えます。ただし、ソフトウェアのインストールに使うパッケージ管理コマンドは、aptやdnfなどディストリビューションによって異なります。

間違ってコマンドを実行してしまったら?

実行中のコマンドは、Ctrl+Cで中断できます。削除などの取り消せない操作は、実行前に対象を確認する習慣をつけましょう。

まとめ

Linuxのコマンドは、ファイル操作、中身の表示、検索、権限、システム状態の確認といった用途ごとに覚えると整理しやすくなります。Tabキーでの補完やmanコマンドを活用しながら、よく使うコマンドから少しずつ手になじませていきましょう。

情報確認日:2026年11月5日。料金や制度、仕様などは変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。写真はすべてUnsplashライセンスに基づき使用しています。